私は私を茅原実里ファンだとは思っていない

「ファン」っていう言葉は不思議です。

個人的に「ファン」の定義って分からない。
「ファン」である人と「ファン」でない人の境目って分からない。
だけど、そこにはどこかで区切りがある気がしてならない。

私は軽々しく「自分は○○ファンです」と言わないようにしている。
私のような人間が軽い気持ちで「ファン」だと口にする事は、
その対象とする存在と真剣に向き合って本当にその対象を愛して大切に思っている人、
つまり本当に「ファン」と呼ぶべき人に対して非常に失礼に思えてしまうから。

私がこう考えるようになったのはかつて後藤真希さんを追っかけていた頃。
最初の頃は自分こそ最高のファンなんだと信じて疑わなかった。
でも、そんな事は無かった。
世間にはもっともっと後藤さんを大切に思って、ずっとずっと後藤さんの事を考える事ができる人がたくさんいた。
私は現実を思い知った。そして半端な気持ちで「ファン」と名乗るのはやめようと心に決めた。

だから、私は私を「茅原実里ファン」だとは思っていない。
「浅野真澄ファン」だとも思っていないし、「水樹奈々ファン」だとも思っていない。
「横浜ベイスターズファン」とも呼べるかどうか怪しいものだと思っている。

私は正直に言えば茅原さんの事は好きだ。
シングルCD3枚買った、アルバムも買った、ブログ本買った、応援メール送った、ラジオ聴いてた、ライヴ行きたい。
加えて先日書いた通り夢に見るくらいだから（しかも茅原さんをこよなく愛する夢だった）、
無意識のうちにその気持ちは強くなっているのかもしれない。
なれるのなら「茅原実里ファン」になりたいと思っている。

それでも、私は私を「茅原実里ファン」であると認める事ができない。
きっと私なんかよりももっともっと茅原さんを愛し、ずっとずっと茅原さんの事を大切に考え、きちんと茅原さんと真剣に向き合っている人が世の中にはたくさんいると思っている。
単に自分が嫌いでネガティヴ思考な人間なのでそれ故自嘲的になっているだけなのかもしれないが、
それでも私は私を「茅原実里ファン」だと認める事はできない。
まだ、私は「茅原実里ファン」だと名乗るには未熟だ。「茅原実里ファン」の資格が無い。
何かが足りない。何かが……。

私が私を「茅原実里ファン」だと認める事ができる日は、いつか来るのだろうか。

……

……

……ちなみに「結崎ひよのファン」だとは言ってもいいかなと思ってる。
セリフ集なんて作ったのは私くらいのものでしょ。